同時に活動している人々を一括りにするという考え方からの考察

人類を分ける方法として、同時に活動している人々を一括りにするという方法を考えることができる。

昔は、人は昼にしか活動できず、離れた場所の人と同時に話をすることはできなかった。だから、先述の人類の分け方は地域的であり、分けた結果を地図上に表現することができた。

日本に住んでいるから日本人であり、イギリスに住んでいるからイギリス人であること、この概念の一部は、この考え方によって形成されていたかもしれない。

現在、照明によって、人はいつでも活動でき、通信技術の発達によって、離れた場所の人と同時に話をし、同時に協働し、活動できるようになった。

一般的な日本人よりも、9時間遅い時間帯に働き(日本とイギリスとは9時間の時差がある)、イギリスに住む人と即時的・同時的な通信手段によって繋がり、一緒に活動する人を、100% 日本人であるとは言えないのではないだろうか。

地域をもって人類を分ける方法(国など)は、将来において、現在と同じ意味を持たないかもしれない。

電力使用ピークは悪ではない

現在、電力需給が逼迫している。

最も逼迫するのは、電力使用量がピークの時間帯である。

ピークを下げるために、一部企業は、平日を休業し、休日に業務を実施している。

さて、電力使用量がピークである時間帯には、その地域にある人々が最も(電力を消費する)活動をしている。

「ピークは悪しきものだ」と世間で言われているが、ピーク時に社会全体は最も活発であり、集中しているのである。

逆に、ピークが生じないように、時間を分散して人々が働いたら、どうなるだろうか。仕事の電話はつながりにくくなり、出張に行こうにも出張先の休業日を予定から外さねばならず、仕事がはかどらない。

ピークを作れることが、生産性を高めるのである。