不足すると分かっていると余計めに

不足すると分かっていると余計めに節電要請に伴い、節電設定ではありながらも普段使わない冷房機器まで稼働させ、その上、窓を開けているという状況。

関連:
江畑 謙介 : 軍事とロジスティクス (日経BP社, 2008) p.22.

戦闘部隊の方も、補給を要請したところで本当に到着するか分からないし、大体、補給要請書(連絡)が無事に届いて、的確に処理されたかどうか不安だから、同じ補給物資を何度も要求しがちである。そのため、同じ物資が重複して前線部隊に届けられるという事態も生じる。前線部隊はだからといって送り返すなどということはしないから、補給物資には膨大な無駄が生じる。同じ部隊に二度、三度と同じものを届けるためにトラックや輸送機が使われると、より切迫した状況で補給を必要としている他の部隊に補給品を輸送する手段が不足するという結果になる。

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