力ある正義

力ある正義

力なき正義は無能であり、正義なき力は圧制である。なぜならば、つねに悪人は絶えないから正義なき力は弾劾される。それゆえ正義と力を結合せねばならない。―― パスカル『パンセ』 参考

〈力ある正義〉の行為者として、以下を挙げられる。

1. 市場における成功者・成功企業

2. 活動する市民

3. 行政機関

2. に関し、市民が〈力ある正義〉を作るには、以下の 2つが必要である:

(1) 適切な被評価・促進・抑制システム

〈力ある正義〉の後半、正義に関する。

ここでは、正義を、一般市民の集合的意思だと考える。一般市民のなかには、利害を受ける者もいる。

不正義は、一般市民の集合的意思と、活動者の意思が一致していない場合に生じやすい。活動者が一般市民のフィードバック(賛成と反対)を正しく受け、暴走することなく活動しなければならない。適切な被評価・促進・抑制システムが必要である。

(2) リスクに関する良いストーリーの蓄積・共有

ある正義〉の前半、力に関する。

力とは、すなわち、強制力である。強制力の活用を実現しなければならないが、強制力の活用にはリスクを伴う。リスクをとる市民が多数いなければならない。

そのような市民が形成されるためには、リスクに関する良いストーリーが、市民の間で蓄積・共有されていなければならない。そのためには、そのようなストーリーが継続的に、生成され、(市民から)市民へ伝達されていなければならない。

補足:
(1)は境界条件、(2)は支配方程式を指す、と言える。

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