ヒトの意識には、正のバルク・エントロピー指向性がある

先週、阪急電鉄神戸線で、同社の8000系車両 8000Fに乗りました。

加減速の際に、制御に用いられている GTO-VVVFインバータ 由来の磁励音(磁歪音)が響きわたります。

8000系の第1編成である8000Fの登場は、1989年。以降の新型車両にも、VVVFインバータは搭載されていますが、音はだんだんと小さくなっています。

そのことについて、1年前に
  技術が無臭になっていく
という記事を書きました。

今回、車内で、磁励音が、私がパワーエレクトロニクス(強電制御)に興味を持つきっかけであったことを、思い出しました。

インターネット上には、VVVF制御に関する膨大な知識があります。しかし、磁励音が聞こえなくなった時、それにアクセスしようとする人は、激減するでしょう。

磁励音は、全く無駄なものです。しかし、ヒトは、無駄なものを認識します。逆に、全く無駄がないものを、ヒトは認識しないのでは、ないでしょうか。

ヒトの意識には、不可能・不快・無駄に向かう指向性がある、と言えます。

不可能・不快・無駄は、見かけのエントロピー(バルク・エントロピー、と呼びましょう)が大きい状態です。

ヒトの意識には、正のバルク・エントロピー指向性があるのです。

この指向性が、ヒトが知能を持ち、人類が高度に知的である原因の一つでしょう。